『シャトルバス』について



1. はじめに
新障害者スポーツセンターに関わることで シャトルバスについての論議が行われています。 私自身、幾人かの方にシャトルバスについてのイメージを 聞いたところ、いろいろと違いがあることが分かりました。 まさに同床異夢と言わざるをえません。
そこで私なりにこの問題について考えてみました。
ただ、これは障北連の役員会で論議をして決めたものではありませんし、 私自身、障団連と行政との論議経過についても正確には承知をしていません。
しかし、一障害者として(視覚障害1級 並びに 週3回の血液透析を受けている患者) 秋吉隆信としてのまったく個人的な見解であることについて明らかにしておきます。


2.
さまざまなイメージの違いについて大きく分けると次のようになると思います。

(A). 西鉄バスなどの民間事業者が、
   新たに障害者スポーツセンターに直接停車するバス路線を新設すること

(B). (A)と同様の内容を市営バスで行おうとすること

(C).障害者スポーツセンターが自ら車両を保留し、自主運行すること

(D).その他(例えば、NPO法人が前記の内容を自主的に運営するなど)

以上4通りのイメージがあると思います。
私の個人的見解を言わせていただければ、(A)及び(B)について 現状ではほぼ実現性がないのではないかと思われます。 また、(D)についても具体的に想像することができませんし、 仮にNPO法人等が運航できるようになったとしても、 かなり将来的なことで速攻性はないと思われます。
よって(C)案をイメージする以外に方法はないかと現状では判断しています。


3.
「シャトルバス」という言葉のイメージから車両について 所謂車椅子利用可能な路線バスのイメージがあると思いますが、 例えば使用されるバスについても大型バス・マイクロバス・ ワンボックスカー等多様な車種について検討をしないと それに関わる費用や運行方法など、大きな違いがあると思います。
また、路線バスのように定時運行し、 例えば[障害者スポーツセンター]―[砂津バスセンター]― [小倉駅バスセンター]―[平和通り]―[三萩野]―[障害者スポーツセンター] など周回するイメージをもたれるか、臨時運行により要請があった時のみ 前記のバス停との送迎を行うかによっては、イメージ全く異なると思います。
さらに、車両の取得方法についても現在市が所有している車両の 配置換えができるのか、新車を購入するのか、中古車を購入するのか、 どこかの団体から寄贈していただくことを考えるのかによっても 掛かる予算規模は異なってくると思います。
また、運転手の確保について専門的な職種とするのか他の業務との 兼務にするのかによっても運営コストに大きな変化があると思われます。
それらのことを総合的に検討し、さらに出来るだけ安価なコストでなければ 現状実現性はないとの思いから以下私の考えるシャトルバスの イメージを明らかにすると次のようになると思います。


4. 秋吉隆信の個人的見解(シャトルバス構想イメージ)
まず、使用する車両についてはマイクロバスのサイズとし、 改造などを加え、車椅子が3ないし4台運搬できること。 その他の座席スペースは一般障害者が使用できること。 また、運行方法も臨時的な運行を基本とし 障害者スポーツセンター近隣の主要バス停との送迎を行うこと。
さらに、障害者スポーツセンターに関わる行事での利用を検討すること。
また、車両の取得規模については予算規模を考え、 中古車での購入が現実的ではないかと思われます。
運転手の確保について日常的には新障害者スポーツセンターの 一般スタッフとして雇用し、運転業務がある時だけ運転手とする 複合業務での雇用が現実的だと思われます。 ただし、採用条件の中に民間・私営を問わず路線バスの 運転経験や観光バスの運転経験など安全性を考え併せ、 そのレベルの人材確保が必要ではないかと思われることから、 大型二種運転免許所有を条件にすべきだと思われます。
また、予算との関係でマイクロバス購入が困難な場合、 最低でもワンボックスカータイプで複数の車椅子運搬が可能であれば それもまた仕方がないのと思わざるをえません。