みんな de Bousai まちづくり車座集会



 10月19日午前10時から小倉南生涯学習センターにおいて 上記集会が行われ、秋吉・森本が参加してきました。 北九州市防災アドバイザーの、 群馬大学理工学研究院環境創成部門教授 片田 敏孝 先生の公演が行われました。

 同氏は、長年 釜石市において子どもたちに防災教育を施してきました。 その結果、先の大震災の時には子どもたちが防災対応に優れ、 さらに幼い子や高齢者を救うなどの大変な働きをし、釜石の奇跡と呼ばれています。
北九州市は市の防災体制を確立する為に同氏を指導者として招き、 防災方針・市民啓発の冊子を作成しました。 記念講演では、東日本大震災の実像とそれに伴う市民の反応・課題が 具体的に詳しく語られ、その内容は大変有意義なものとなりました。

 その後各界から選ばれた市民の皆さんとの車座集会が行われました。 町内会の連合会長をはじめ、 外国人・大学生・高齢者施設の施設長など様々な代表者の中で、 障団連からは難聴者が障がい者団体を代表し障がい者の立場からの意見提起を行いました。
その後、会場での討論の中で秋吉会長から発言があり、 市民の防災意識改革だけでは対応しきれない障がい者がいることについて、 血液透析を受けている障がい者としての立場から意見提起を行いました。 腎臓病の障がい者にとって血液透析が受けられないことは、 そのまま命の危険に直面する実態です。 ですから、防災を考える人たちにとって在宅・通院で把握しにくい 障がい弱者についても検討してもらいたいということ。 さらに今日個人情報保護という壁から障害を持った人の把握が 災害対策本部で把握しにくい実態があれば、 防災上あわせて検討していただきたいとの発言を行いました。

 全体討論の中で片田先生が各意見に対する的確なアドバイスを行い、 有意義なうちに回は終了しました。