第17回 障団連総会
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6月7日午前9時30分からウェルとばたにて
障団連の第17回定期総会が開催され、秋吉・森本が参加しました。 総会は議長選出、会長挨拶の後、 来賓の北橋市長と副議長の挨拶があり、他の来賓の紹介がありました。 議事は昨年1年間の議場報告と会計監査報告が行われ、全体の拍手で承認されました。 次に、今年度の事業活動の方針提起と新役員体制、予算案などが提起され、 こちらも議案通り決定がなされました。 なお、議長をされた創声会 会長は声帯に障害があり、 音声を発する機械を使用して言葉を発していました。 大変な障害を乗り越えての議事進行となりました。 秋吉会長からは療育センターの再整備との関係で、 特に知的障害者の30代・40代の方が現実的に苦労している 歯科の現状についてその充実を求める意見提起を行いました。 知的障害の為に十分なコミュニケーションが取れず、 普通の歯科医院では対処が行えずに療育センターで 歯科治療を受けなければ対処することができません。 その治療でも全身麻酔で本人の意識を失わせた後に 施術をするようなレベルでの歯科治療となり、 その全身麻酔に耐えられる健康状態であるかどうかの チェックをしなければその麻酔も使えない状況であること。 また、日常的な歯のケアも親でも対応ができないなど 歯の状況が極めて劣悪である状況が語られ、 その充実を求める意見提起を行いました。 総会終了後に本年度第1回目の研修が行われ、 北九州市の障害福祉課の2名の係長から 状況説明と質問に対する回答が行われました。 主な内容は介護保険をめぐる見直しが様々に行われ、 来年4月から要支援の1・2レベルの見直しが行われる 法案審議が現在国会で行われている状況や、 その見直しの必要性として社会背景の評価、 特に世界に例のない速さで進行し、 現在200数十万人いる認知症患者が数年後には1.5倍に拡大する状況など、 高齢者介護の変化、同時に存在する障害者福祉の対応変化など 深刻な状況変化のなかで北九州の福祉行政が どのように対応しようとしているのかなどの内容でした。 参加者からは多くの質問が出されましたが、 特に65歳問題と言われる課題が中心的に出され、 65歳以前には障害者総合支援法で サービスを受けていた障害者が介護保険の対象となる為、 異なる法律での対処となることから、 制度面での変更が日常的な支援を受けている事と どのように変わるのか…という不安視する意見や質問が多く出され、 北九州市としてもそれらの意見を受け止めながら 制度改正に取り組んでいく決意が語られ、研修会は終了しました。 余談ですが、会場で配られたパンフレットに「乙武洋匡さん講演会」の案内があり、 7月5日土曜日北九州ソレイユホール(小倉北区大手町12-3)にて 講演が行われることを知りました。 入場無料ということですから、多くの方が参加されることと思います。 |