障団連研修会報告



 9月27日午前10時からウェルとばたにおいて 障団連の研修会が行われ、秋吉と若狭が出席しました。

 内容は災害時における障害者の避難計画や 各障害者団体からの要望を聞く会議でした。

まず北九州市の担当者から、今 市が考えている防災対策についての説明がありました。
例えば、高波災害などの被害が想定される海岸線沿いの地域や ゲリラ豪雨などで土砂災害の危険がある地域など、 地域的災害弱者の検討状況をはじめ、 身体的弱者・各重度障害者・要介護状況の方、高齢者など、 災害弱者の把握について名簿の整理などを行い、 必要によっては個人情報保護法との観点から 本人の事前了解をとる取り組み、 また、災害の規模や緊急性によっては本人の了解なしに 災害対策本部がその名簿を使用できる法的根拠があることなど、 市が考えている対策の状況について説明を受けました。

 各障害者団体から、ぜひ市として検討してもらいたい 要望事項について意見提起が行われ、 市としての回答が行われました。
視覚障害者をはじめ、聴覚障害者や、車椅子の障害者、 あるいは血液透析が必要な障害者や人工肛門・ 人口膀胱を行っている障害者の要望など様々な実状が報告され、 避難所に行った場合の知的障害者や精神障害者の 福祉避難所の検討状況などについても質問がされていました。
 障北連の秋吉会長からは 透析患者のことについて意見提起を行いました。
例えば、数年前福岡であった比較的小規模な地震でも 透析病院の水道施設が破壊され、透析治療が行えなくなった事例など、患者の受け入れ態勢について個別病院で手配が行われたこと、 あるいは東北の大震災の時など、 地域全体の透析病院の機能が失われた場合などでは、 県域を越えての手配が必要な場合など、 災害の状況によって異なる避難における 指揮命令系統の状況について質問を行い、 市からは災害拠点病院や医師会などとの連携で 対処したいとの報告が行われました。
多くの障害者団体から様々な要望事項が出され、 市の担当者として明確な回答が行われた場面もありましたが、 今後持ち帰りさらに検討するものなど、 一定の整理がはかられ意義深い研修会となりました。

 第二部として、行政職員が退席した後、 障団連として今市に要望している事項のうち、 どの項目を重点要望にするかという事や、 障団連の各部門で検討している事柄、 さらに交流会として年明け後に障団連メンバーと 市の担当者との合同開催の新年会的行事を 来年一月に予定していることなどが報告され 全体で確認しました。