北九州市障害福祉団体連絡協議会 要望書に対する回答


 12月22日午前10時から12時までの2時間、ウェルとばたにおいて 「北九州市障害福祉団体連絡協議会 要望書に対する回答」 が行われ、秋吉・森本が出席し、 各参加者からは自由な総合討論が行われました。

 主な討論内容としては、障がい者の立場から 相談体制についての意見が多く出されました。
 特に、介護保険と障がい者福祉の対応で、 高齢障がい者65歳以上は介護保険が優先されますが、 両制度をよく理解している市の担当者があまりいないため、 障害福祉にかかわる部分では不利益を被っている 障がい者がいるのが現状です。 それらのことをはじめ、現在いる相談員の役割についても 活動状況を調査し、その中から現状の問題点を 把握してもらいたいとの意見が出され、確認されました。

 また、現実に相談員をしている人から ピアカウンセリング相談体制と 一般の障がい者団体の相談員との役割の基準が よく分からないとの意見も出され、 秋吉会長からピアカウンセリングの役割、 特に、障がいの受容する当人や家族の心のケアを中心にする ピアカウンセリングと、主に相談員が行う 障がい者制度の説明など、役割分担についての意見を述べました。 また、障がい者福祉の制度を開設した点字図書館で、 内容が8年ほど前から改正されていないため、 古い程度の説明で現状に合っていないことへの意見が出され、 特に視覚障がい者の団体から点字図書での対応が求められました。
秋吉会長からは視覚障がい者でも 点字が利用できない障がい者もいることから、 音声による対応を強く求め、確認されました。

 また、雇用問題について秋吉会長から ふたつの点について意見提起をしました。 ひとつは、例えば視覚障がい者だと 職業紹介がほぼ限定されている日本の実態に対し、 欧米先進国ではどのような職業があるのか、 その実態を調査してもらいたいという要望。
 もうひとつは、今年の4月から障がい者雇用について 民間の対象事業所が200名以上の企業から 100名以上の企業に法定雇用率の対象が 拡大されたことの状況を市として どのように把握をしているのか、 具体的に北九州市に100名から200名の企業が何社あって、 その中で障がい者が何人拡大されたのかということを ぜひ把握していただいたいとの意見を出しました。

 これらの論議をはじめ、各団体から それぞれ日常的に思っている要望や意見が出され、 市の担当者からの限界や予算の制約の中で 限られた回答になりましたが、誠意ある回答が行われ、 有意義な買いとして終了することができました。


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